ブルーズギターの歴史 その4

  • 2019.01.29 Tuesday
  • 12:50

 

 

♪五感でギターの歴史を知る講座♪『ブルーズロック編』を開講するにあたって、これを知っておくともっと楽しめる予備知識を年代ごとに分けてアップしていきます。

 

 

前回の記事はこちら

ブルーズギターの歴史 その1

ブルーズギターの歴史 その2

ブルーズギターの歴史 その3

 

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ブルーズギターの歴史 その4

 

 

話は少し戻って50年代後半、シカゴブルーズが全盛期を迎えていた頃にOtis Rush、Albert King、Buddy Guy、Luther Allisonと言ったギタリスト達はウェストサイドスタイルと呼ばれるものを生み出しました。シカゴブルーズの特徴と言われるエレキギターを全面に押し出し、従来のブルーズと比較してさらにギターの存在が際立ったハイテンションなサウンドに、多くの人々はエレキギターという楽器に改めて新鮮味を覚えることとなります。

 

 

 

エレキギターの更なる可能性を提示したこのウェストサイドスタイルは、後にStevie Ray Vaughan、Johnny Lang、Kenny Wayne Shepherdなどのアーティストに大きな影響を与えました。

 

1960年代に入ってからはその3でお伝えした通り、イギリスでのブルーズブームによりシカゴのブルーズミュージシャンの活動の幅も広がっていきます。次第に白人のプレイヤーが増えたことで、原型のシカゴエレクトリックブルーズサウンドに新しいエッセンスが加わり、新しい毛色の音楽が次々と現れます。

 

 

The Rolling StonesMick JaggerKeith Richardsはまさにこの時代、アメリカからイギリスに届いたレコードから黒人の演奏を知りサウンドに魅了され、Charles Edward Anderson Berry(チャック・ベリー)のカヴァー曲を提げてバンドデビューを果たします。ちなみにこのThe Rolling Stonesという名前は、シカゴブルーズの父と言われるMuddy Watersの曲名から取っているのは有名な話です。

 

 

 

The Rolling Stonesとほぼ同じ時期にはThe Beatles、The Beach Boys、Yardbirds、The Who、Jimi Hendrix、David Bowie、Boz Scaggsなど、各ジャンルの先駆的な存在にあたる名前がすらりと並びます。こうしたポピュラー音楽のルーツがブルーズにあることは紛れもない事実であって、音楽を好きな人にとっては知っておきたい歴史のひとつと言えるでしょう。

 

 

アメリカの歴史の闇の中で一筋の光のごとく息吹いたブルーズは、新たな音楽誕生への架け橋として重要な役割を果たしていきますが、時代の流れとともにやがて衰退していきます。

 

 

ブルーズギターの歴史 その5【知っておくと得する予備知識】

 

 

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